ソブリン シリーズ
暖炉の炎が
安らぎと憩いの空間を生み出す
機能美への“こだわり”を追求した
ハイ・スタンダードモデル
完全な断熱構造の
高効率のファイヤープレース
Sovereignシリーズは、完全な断熱構造をはじめとして、本物のレンガと見間違うほどの耐火材や、飛散する火の粉をガードするワイヤーメッシュのファイヤースクリーンを装備するなど、細部へのこだわりを追求したファイヤープレースです。オプションで二つ折りのガラスドアキットを付けることもできます。従来のファイヤープレースよりも高さ・幅奥行にゆとりがあるため、炎が大きく見え、長い薪が使用できます。燃焼室の両側面を大きく広げてあるため、放射熱がより多く反射されるようになっています。底面にはバスケットグレートが敷いてあり、薪の下に十分な空気が流れ込むため着火しやすく、炎の形を優雅にします。煙突ダンパーが内蔵されているので、ファイヤープレースを使用しない時でも室内の熱が煙突から逃げるのを防ぐことができます。
二重空気断熱煙突システム
Sovereignシリーズは、マジェスティック純正の二重空気断熱煙突システムを使用します。
SOVEREIGN SERIES SA36C
燃焼室が熱循環構造になっており、室内の空気を本体内部で暖めて放出するため、効率よく室内を暖めることができます。下部ルーバーから室内の空気を取り込み、上部ルーバーから暖めた空気を送り出します。
SOVEREIGN SERIES SA36R
手作りのファイヤープレースに限りなく近くなるように設計されたモデルです。開口部のまわりは、平らな金属仕上げになっており、お好みの仕上げ材を直接貼ることができ、手作りのファイヤープレースの雰囲気にすることができます。
マジェスティックの歴史と技術
工業製品としてのファイヤープレース
1894年、ウイリアム・チャペルとジョージ・チャペルの兄弟が、ミシガン州のモレンチで家内工業を始めました。これがマジT スティックのはじまりです。折しも、ヨーロッパは帝国主義のまっただ中。日本は明治の建国の最中で、日清戦争が起こったところでした。アメリカ合衆国も、独立を勝ち取った後の、やはり建国のまっ最中で、自動車の大量生産の草分けであるT型フォードが登場したばかり。大工は、板や梁の寸法を測り、石工はこつこつとレンガを削り、水夫は甲板を洗い、靴屋は台に腰掛けて靴を作り、母親は縫い物や洗濯にいそしんでいた時代です。世紀末を経て迎えた1907年。チャペル兄弟は輸送の便利さなど、戦略的な便宜を考慮し、会社をミシガン州の南、インディアナ州のハンチントンに移しました。そこで顧客の要望によく耳を傾けながら、アメリカで最初の「できあい」の工場製ファイヤープレースを作り始めたのです。それまでファイヤープレースといえば全てが手作りの暖炉でした。それを、大量生産時代を見越したチャペル兄弟は、大量生産が可能な「工業製品」として作り上げたのです。
新たなビジネス展開
現在、北米だけで毎年300万台以上もの需要があるハース産業は、マジェスティックが創り上げた、といっても過言ではありません。新しい産業としての兄弟の商売は、国の人口増加や技術的な進歩とともに伸び続けます。時代をリードしていくことは、マジェスティックの宿命だったのかもしれません。1995年、マジェスティックは企業買収という新しい形のビジネス展開により、カナダ最大手のハース会社CFM 社と合併。さらに2008年にMHSC社がCFM 社を合併し、さらに2014年にHHT社の傘下に入り、マジェスティックは北米ーのハースメーカーの一員となりました。このようなビジネス展開により、合理化が進み、マジェスティック製品のラインナップや質はさらに競争力をつけました。また、この合理化により、仕入れコストなどさまざまなコスト削減も実現することができました。現在、オペレーションの本部と製造工場はミネソタ州のレイクビルにあります。研究・開発部門では、優れた、効率の良い、据付の簡単なストーブやファイヤープレースを生産するための研鑽を重ねています。