ダッチウエストの歴史と技術
マッキニーとその仲間が作り上げた
"完璧"な薪ストーブ
コンソリデーテッド・ダッチウエスト社は、1974 年にブルース・マッキニーらがアメリカ東海岸で創業しました。マッキニーは、当時にはなかった小型の高性能ストーブを鋳鉄で作ろうと決意します。鋳鉄の表面に凹凸をつけることで表面積を広げ、その分ストーブを小型化させ、さらにストーブを完全な密閉型にすることで、一度の薪で一晩中、熱を出し続けることを実現しました。分離された灰受専用のドアと灰受皿などの発明はダッチウエストが最初に導入しました。コンベクションシステムはダッチウエスト独自の特徴としてダッチウエストでしかできない贅沢な暖かさを生み出します。社名のダッチはオランダ、ウエストは西と言う意味。貿易によりオランダが未開の国へ文明をもたらしたように、マッキニーの技術が世界へ広まってほしいという思いが込められています。
ダッチウエストの代名詞
キャタリティックコンバスター
1984 年に、世界で初めて
キャタリティックコンバスターを搭載
薪を燃やすと煙が発生し、その成分は未燃焼ガスです。マッキニーは煙を燃焼させやすくする「キャタリティックコンバスター」という触媒を利用する技術を取り入れることで、煙が低温状態で燃焼できるようにしました。通常、600℃以上にならないと燃えない煙が、触媒を通ることで、220℃の温度で煙突を抜ける前に燃焼させることに成功しました。この効果で、煙は90%もクリーンになり、薪の消費量も抑えられました。当時キャタリティックコンバスターは高価でしたが、来るべき時代を予測したマッキニーは、これを標準装備として採用しようと考えました。そして1984年、マッキニーはフェデラルコンベクションヒーターに、世界初となるキャタリティックコンバスターを搭載し、発売を開始しました。
キャタリティックコンバスター
特殊なステンレス鋼の筒とハニカム状の目にパラジウムなどのレアメタルを付着させ、煙とレアメタルが反応することで220℃で煙が燃焼する。
ー燃焼効率が50 %アップ
ー薪消費量を25 %節約
ー煙を90 %燃焼
ダッチウエストが世界で初めて採用し、
多くのストーブメーカーが取り入れた特徴
サイドドア
サイドドアからの薪の追加は、体に受ける熱を和らげ、火室からの灰の散らかりも少なくなります。長い薪の追加に大変便利です。
バイパスダンパー
最初の着火を容易にし、ダンパーを閉めることで、煙の流れを変えて、再燃焼を促すシステムに切り替わります。
灰受皿専用ドア
独立した部屋に灰受皿があり、たくさんの灰を簡単に捨てることができます。
リバーシブルフルーカラー
煙突を差し込むフルーカラーは、上方、後方のどちらにも接続できるように設計されています。住環境に合わせて、煙突の向きを変えることができます。